TOTO(トト)

デヴィッド・ペイチ (David Paich) とジェフ・ポーカロ (Jeff Porcaro) を中心に結成されたアメリカのロックバンド

サイモン・フィリップス - Drums


■サイモン・フィリップス (Simon Phillips、1957年2月6日) - Drums

死去したジェフの後任として『Kingdom of Desire』のツアーよりサポートメンバーとして参加し、その後正式加入。

レコーディング参加は『Tambu』から。イギリス人であり、現在唯一の外国人メンバー(ジャンに次ぐ二人目)。

ジェフ・ベック、マイケル・シェンカー・グループなどのレコーディングやサポートをはじめ、ザ・フーの再結成ツアー(1989年)にも亡きキース・ムーンの代役として参加している。

TOTO=ジェフという強いイメージやその高い演奏力故か、現在でも旧来のTOTOファンからは酷評されることもしばしばある。が、ミュージシャンとしてのキャリアやその実力は決してジェフに劣るものではなく、ポピュラー音楽界の最高峰に位置するプレイヤーの一人である。


グレッグ・フィリンゲインズ - Vocals & Keyboards


■グレッグ・フィリンゲインズ Greg Phillinganes
(本名:Gregory Arthur Phillinganes、1956年5月12日) - Vocals & Keyboards

2005年より加入。マイケル・ジャクソンやエリック・クラプトンなどのツアーメンバーとしても知られる名手。

以前よりツアーでのサポートメンバーとして参加していたが、その力量を買われて正式加入。メンバー交代ではなく、追加という珍しい形である。

レコーディング参加は2006年1月の『Falling in Between』からだが、次回作を作ることなく解散した為、この作品がグレッグ唯一の参加アルバムとなった。

コーラス等のバッキング・ヴォーカルは長い間様々なアーティストのバックで経験しているが、リード・ヴォーカルはTOTOに加入してから初めての挑戦となる。中低音域からボビーやジョセフの音域にも迫るハイトーンまで、非常に広い音域を繰り高評価を得ている。また、それまでのTOTOのヴォーカリストにないタイプである為、バンドに新しい血を導入する事にも成功している。

ツアー活動を休止しているペイチのヴォーカル曲や、本来ペイチの演奏パートもステージ上で代行している。

TOTO初のアフリカ系アメリカ人(外国人メンバーも含めればジャン・ミシェル・バイロンに次ぐ二人目のアフリカ系)。


マイク・ポーカロ - Bass Guitar


■マイク・ポーカロ Mike Porcaro(本名:Michael Joseph Porcaro) - Bass Guitar

ジェフの弟でスティーヴの兄。

セッションとしては『TOTO IV』から既に参加しているが、正式加入は『IV』リリース直後のデヴィッド・ハンゲイト脱退から。

『TOTO IV』に収録されている楽曲のプロモーション・ビデオはハンゲイト脱退直後に撮影されている為、映像に映っているのはマイクだが実際に聴こえるプレイはハンゲイトという状態になっている。

TOTOに留まったポーカロ兄弟最後の一人。スティーヴ・ルカサーによれば、TOTOの本当のオリジナル・メンバーはマイクだという。

デビュー時のメンバーやボズのバックに集まったミュージシャンという直接的な結成を考えればハンゲイトがオリジナル・メンバーであるが、恐らくTOTOメンバーがハイスクール時代に参加していたバンドRuaral Still Life時代も含めての発言と考えられる。

2007年から腕のトラブル悪化の為に療養しており、リーランド・スカラーが代役を務めた。復帰は回復次第とされていたが、TOTOの活動休止、解散までには間に合わず復帰は叶わなかった。

TOTOの終了は彼の病状が大きな原因とも言われており、ルカサーは「ペイチが引退して、マイクまで倒れた状態で何がTOTOと呼べるものか」と活動終了の経緯を語っている。

ライヴDVD「Live in Amsterdam」ではルカサーによるメンバー紹介の際に日本語字幕上では「リーダーのマイク・ポーカロ!」と紹介されているが、後にも先にもマイクがリーダーとされたのはこの時だけである。実際はGroove Maestroと発言したものをGroup Masterと聞き違えた誤訳の可能性が高い。また、聞き違えでなくともMaestro=指揮者という意味からリーダーと訳者が誤認している可能性もある。


ボビー・キンボール - Vocals


■ボビー・キンボール Bobby Kimball
(本名:Robert Troy Kimball、1947年3月29日 ) - Vocals

オリジナル・メンバー。1984年『Isolation』制作中に脱退。1999年『MindFields』より復帰。

メンバーチェンジの多いTOTOにおいて、最盛期を担った代表的なヴォーカリストであり、脱退後は多くのファンから復帰を望まれていた。

TOTOのバンド名の由来として「ボビーの本名、ロバート・トトース(Robert Toteaux)から」等というジョークがメンバーによって語られ、半ば真実として信じている人も多く、TOTOを紹介する際、現在においても事実として語られる事がある。実際はボビーの本名はロバート・キンボールであってトトースではなく、全くの冗談である。


スティーヴ・ルカサー - Vocals & Lead Guitar


■スティーヴ・ルカサー Steve Lukather
(本名:Steven Lee Lukather、1957年10月21日) - Vocals & Lead Guitar

オリジナル・メンバー。『キングダム・オヴ・デザイア〜欲望の王国〜』以降の作品から現在まで、彼がTOTOの実質的なリーダーと言える。

ヴォーカリストとしては初期は柔らかく優しい、クリアなタイプの声質で、高音がよく伸び、特にバラードをメインに歌っていた。Kingdom of Desireの頃から野太いハスキーボイスに変化している。

スティーヴ・ポーカロとは高校のクラスメートで、友人のスタジオ・ミュージシャン、ギタリストのマイケル・ランドウは一学年下の後輩である。デヴィッド・ペイチやジェフ・ポーカロ、マイク・ポーカロ、エドワード・ヴァン・ヘイレン、その兄アレックス・ヴァン・ヘイレンは高校の先輩である。

結成以後、唯一全てのステージ、作品に参加している(レコーディングではペイチも全てに参加している)。


デヴィッド・ペイチ - Vocals & Keyboards


■デヴィッド・ペイチ David Paich
(David Frank Paich、1954年6月25日) - Vocals & Keyboards

オリジナル・メンバー。初期には楽曲の殆どの作曲を担当し、「TOTOはジェフとペイチのバンドである」と言うファンが現在でもいるように、ジェフと共にTOTOの音楽的方向性をリードしていた事実上の中心人物。

代表的なヒット曲は彼の作品が多い。父はジャズミュージシャンとして著名なマーティ・ペイチ。

スティーヴ・ポーカロとのツインキーボード時代は、スティーヴの演奏するスペーシーと表現される「いかにもシンセサイザー」的な派手なサウンドに対して、オーソドックスでジャジーなピアノ、オルガンサウンドでボトムを支えた。

スティーヴ脱退以後はスティーヴの役割も果たしているが、実際のところレコーディングではスティーヴはその後もほぼレギュラーのサポートメンバーとして参加しているので、特に役割は変わっていないとも言える。

ヴォーカリストとしては、初期の頃から現在までに特に大きな変化はなく、安定した低く渋い声であり、落ち着いた歌声を聴かせてくれる。

2004年より、ペイチは家族の病気を理由に、ツアーやライブには参加しておらず、レコーディングのみの参加となる。ペイチのヴォーカル曲はグレッグが殆どを代行した。

尚、2003年のペイチのツアー活動休止の際にルカサーが「デヴィッドは性転換手術を受けるため、この夏のツアーには参加出来ないんだ。女性になるという、本当の自分になるという彼の夢を実現させるためには必要な事なんだ。この秋にDavida(Davidの女性形名)を紹介出来るのは非常に嬉しい。一刻も早い回復を祈るよ」等と冗談を交えた声明を発表した事がある。これはルカサーのいつもの悪ふざけであり事実ではないが、公式サイトでの声明であった為に世界中にメディアが事実として報道してしまった。ルカサーは4日後に「まさか信じるとは思っていなかったし、メディアが報道するとは思っていなかったんだ。申し訳ない」と謝罪し、ペイチが性転換手術を受けない事と、ツアー不参加の本当の理由を明らかにした。この後、一時的にツアー復帰したが、その後改めて休止。ルカサーの近年のインタビューでは本人の健康状態も関係している事、ルカサーとペイチの不仲を仄めかす発言があった。しかし不仲説は後に公式に否定、ソウルブラザーと呼びあうほどの仲であることを語っている。TOTOの最後のステージとなった来日公演で5年ぶりにツアー復帰し変わらぬ歌声を披露した。